顔認識機能付き自販機でタバコを買う
現在タバコの自動販売機には成人認証機能がついており、成人認証用のICカードtaspo(タスポ)がなければ購入できないようになっています。しかし、このtaspoが導入される前から、自動販売機には成人かどうかを見分けるためのシステムが導入されています。それが顔認識機能付き自販機です。顔認識機能付き自販機では、コンピュータがカメラを通して人の顔を見て、成人かどうか判断します。これにより成人とみなされれば、酒やタバコが購入可能になるというシステムです。酒の顔認識機能付き自販機導入は2000年から始まっており、遅れてタバコの顔認識機能付き自販機も導入されるようになりました。社団法人日本たばこ協会は、2008年中に全国約62万台のたばこ自動販売機を、顔認識機能付き自販機に変更することを発表しています。中でも福島県は顔認識機能付き自販機の導入に非常に積極的で、県内にはすでに約150台程度のタバコの顔認識機能付き自販機が設置されています。自動販売機での成人認証というとtaspoが有名ですが、顔認識機能付き自販機ではICカードといった特別なものは必要ないので、カードを忘れてしまって買えないといったようなことはありません。
顔認識機能付き自販機の問題点
taspoのように成人認証用のICカードを作る必要のない顔認識機能付き自販機は、一見便利で高性能のように思われますが、様々な問題が残されています。顔認識機能付き自販機の成人認識の識別が曖昧だということです。積極的に顔認識機能付き自販機を導入していた福島では、高校生がしかめっ面でタバコを購入したという事件がありました。また、逆に60歳の丸刈りの男性がタバコを買えなかったという事例もあります。このように、機械が顔つきだけで成人かどうかを判断するのには、曖昧な部分が多いのです。ならばすべての自動販売機を顔認識機能付き自販機ではなくtaspoにすればいいかというと、taspoはICカードを作るなどの煩わしさから嫌煙されがちであるという現実があります。taspo導入以後、自販機でのタバコの売り上げは激減しており、タバコ産業はますます追い詰められています。青少年が容易にたばこを買える状況をなくすためにも、顔認識機能付き自販機の速やかな改善が求められています。